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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第6章 身だしなみは誰かの為に


「ふあぁ。あー。あんた、そこに立てよ」

欠伸を溢した御手杵様は、
なんの悪意も躊躇もなく、
『立て』と言った。

「…えっ?あの、御手杵…様?」

「ほら、早く立てよ」

「あ…あの…」

「ほら」

至極当然と言わんばかりに私の腕を掴む。

「御手杵、なに考えとるん?」

やり取りを見ていた博多様が口を挟む。

「は?」

「彩は何も着とらんとよ。もう少し気持ちば考えてあげんしゃい」


ビシッと効果音がつきそうなほどに、人差し指を御手杵様に突きだし、博多様が咎める。


「あぁー」


ちょっと面倒くさそうに頭をガシガシと書いた御手杵様は、

「博多がなに考えてるのかは知らんが、たぶん誤解だぜ。昨日、着せてやるって約束したんだよ」

と、誤解をときはじめた。



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