• テキストサイズ

【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第1章 純白の衣


私が連れられた【万屋】は、その名の通り何でも揃っていた。

食料品から、生活必需品、生活雑貨。
骨董、書物、反物、衣料、もうなんでも御座れだ。

そして、店の一画に愛玩品とある。

そこには宛らペットショップの様に犬猫やひよこ、文鳥なんかの小動物が並んでいて、その更に奥に【この先一声おかけ下さい】と注意書が貼られた重厚な扉があった。

「入りなさい」

そう促されて開かれた重い扉。

そこを開けると、まるで異世界。

ショーケースに並んでいるのは物では無い。人だ。

幼稚園児くらいの幼い子から成人過ぎのお姉さんまで…。

怯えるでも、泣きわめくでも、媚びるでもなく、綺麗な着物を着て、まるで人形の様に背筋を伸ばして座っている。

理解し難い異様な光景が目の前に広がっていた。



/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp