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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第6章 身だしなみは誰かの為に


「着方は合っていると思いマス」

前を歩く村正様が言う。

「帯の結びも、半幅帯ならそれでよいのでは?所詮、普段着デス。正解も不正解もないでショウ。着たいように着ればよいのデス。煩わしいなら脱ぎマスか?」

顔だけを振り返り、からかうような笑みを浮かべる村正様。

「ぬ、脱ぎ…ません」

「huhuhu…。冗談デスよ。華やかな場所へ出なければならない時は、彼等が喜んで着飾りにくるでショウ。任せればよいのデス。本丸内ではアナタの好きにすればよいのデス。周りを気にする事はありません」

今度は体ごと振り返り、一歩詰め寄った。

「ただし…」

伸びて来た村正様の腕が腰元から背中へと回り、また一歩詰め寄る。

「着付けはもう少ししっかりとした方がよいデショウ。 下手に着崩れるのは目に毒デス」

耳元でそう囁かれ、帯がほどかれると

「村正ぁぁぁぁぁ!!」

どこからか、叫び声が聞こえた。


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