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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第3章 生きる為には食べよ


初夜を終えた翌日。


与えられた部屋に隠っていた私の元に誰かがやってきた。

「開けるよ?いいかな?」

何も答えなかった。
ススーッと障子扉の開く音がする。

また、審神者様の元へ連れられるのか?
それとも、男士と言われた人の相手をさせられるのか?

今日の相手はこの人なのか?

そんな考えが頭の中を駆け巡り、未だに消えない身体の痛みに涙がこぼれた。

「大丈夫かい?」

優しく問いかけられても、私は身体の痛みと心の痛みに泣くばかりで答える事は出来ず、頭から布団を被る。


「困ったなぁ…」

呆れたような声が聞こえて来た。


「ねぇ、君。お腹空いてない?もうお昼だよ。辛いかもしれないけど何か食べなきゃ」


布団の脇にしゃがみ込み、そっと掛け布団が捲られる。

おずおずと見上げた先に居たのは、片眼を眼帯で隠した、金色の瞳をした人だった。




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