第5章 パリピな彼
授業が終わり、放課後。
昨日と同じように、みなさん、さようなら!といいながら教室を出ていくチョロ松。そして、隣の席のトド松は慌てて帰る準備をしている涙目で。どんだけ、寂しいの?お兄ちゃん大好きかよー可愛いなこいつ!!じっと見ていると視線に気がついた見たいで目が合う。
「え...と、バイバイ。」
『バイバイ?』
恥ずかしそうにバイバイと言って教室をバタバタと走って出ていく彼。
『天使か?』
慌てて口を抑える。周りを見渡し独り言が誰にも聞かれて居ないのを確認すると、クラスには誰も残っておらず私だけだった。
『みんな早いなー。』
教室を出て校門の前にいる黒いリムジンに乗り込む。
「お疲れ様です。お嬢様」
『うん、ありがとう聖さん。』
「学校には慣れました?」
『うん、慣れてきたかな。』
車の中で運転手の聖さんと話す。今日パパは仕事で来れなかったみたいで絶対行きたいと駄々を捏ねたらしい。少し前までのことを思うとありえない話だが本当で人って変わるんだなと思った。
帰って今日のことを話すのが、少し憂鬱だが頑張ろ。
家に帰ってパパに友達を家に呼んでもいいのか聞くと普通に大丈夫だと言われた。もっと駄々を捏ねられるかなと思って男の子が来ることは言わなかったけど大丈夫なのだろうか??そんなことを考えながらも布団に入り寝ようとする。
「はっ!!!まって、あと1人だ。カラ松に合わないと...ってあの人普段どこにいるんだろうか?まぁいいや寝よう」
私はすぐ考えるのをやめて寝る。きっとすぐ会えるはずほかの松もそうだったんだから。