第8章 捌ノ型. 悪意には悪意を
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「暁天様はこちらの部屋でお待ちください。炎柱様はあちらへ。お館様、柱の方々がお待ちです。」
「うむ!では刹那!また後で!!」
そう言い残し煉獄が居なくなると、1人取り残されてしまった刹那。
出されたお茶を二口程飲み一息つく。
しかし刹那はまだこの収集の意図が分からずモヤモヤしていた。
本部も前に来た時より騒がしく、何人か居る隠もソワソワと落ち着かない様子。
『一体何があるというの....』
煉獄の様子からして悪い事では無いと思いたいのだが。
『はぁ...考えても無駄かしら。』
カラカラカラ....
刹那が考えるのを一旦やめため息をついたその瞬間、襖が開く。
煉獄が帰ってきたのかと思い顔を上げたが見当違い。
「初めまして〜。鬼女。」
空いた襖から5人ほどの隊士が刹那を見ていた。
舐めるような目付き。
時折聞こえる下品な笑い声に刹那は顔をしかめる。
そのまま部屋の中へと入ってきた隊士に身の危険を感じて、傍らに置いてある刀へ手を伸ばす。
が、
『どうして....』