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俺の異世界奮闘記

第12章 必殺技と回復魔法


そうこうしているうちに家くらいの巨大な牛が見えてきた。
「まず一頭目!」
ティアナはすぐに弓を構え一発で仕留めた。
「さあ!次行くわよ」
仕留めた山牛は後を着いてきた運び屋が、魔法を使ってすぐに運び出して行く。

とりあえず依頼の分は狩り取れた。
ここまでは至極簡単な依頼だと思っていた。
が、そこへ…。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

とんでもない悲鳴と共に白いローブを纏った金髪の女性がこっちに駆けて来た。
「どうしたんだ?」
「あっちからモンスターがっ!」
女性が来た方から、山牛の何倍もあるモンスターが現れた。
「げっ!なんてデカさだ!」
「あれだけ大きければ幾らになるか…
仕留め甲斐があるわね!」
欲に目が眩んだティアナが矢を放つがまるで効いていない。
「ティアナ!彼女を連れて下がれ!
あれはモンスターだぞ!」
剣を構えティアナの前に出る。
モンスターが俺達を目掛け突進してくる。
「くそったれ!やってやるぜ!」
俺のスピードならこんなデカブツに遅れは取らない。

…はずだった。

「どわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
こいつはデカいくせにやたらと素早い。
あの金髪姉ちゃん、どうやって逃げて来たんだ!?
『猫左衛門!とりあえず奴の足を狙え!』
暁丸がアドバイスをくれる。
「言われなくてもっ!
おりゃあぁぁぁっ!」

キーーーーーンッ!

「くっ!なんて硬さだ!」
剣が真っ二つに折れてしまった。

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