第1章 鬼と私
私たちは運命という鎖に縛られる
そして何度も繰り返す
運命 という物語━━━
━━タッタッタッタッ
…はぁ…はぁ……
っ!!きゃぁ!!
ズサーッッ!!私は勢い良く転んだ。
瑠「痛っ…は、早く…逃げなきゃ」
━━━━いたぞーーーー!!!!━━━━
瑠「!!!?」
やばい、見つかった!!
瑠「早く逃げな…」ズキッ
瑠「っ…!!」
転んだときにくじいた足が痛くて
私は立ち上がることができない
瑠「こんなときに…!!」
?「惨めですねぇ、ほんとバカは困りますよ。
あなたがそこまで往生際が悪いとは
思いませんでした。」
瑠「うるさい!!黙れ!」
?「おやおや、反抗的ですね。
そんな口きいていいのですか?
あなたは自分の立場を考えたほうがいい。」
瑠「私は間違っていない!!
間違えてるのはお前たちだ!!!」
?「黙りなさい。」
瑠「お前たちは先祖返りを何だt…ガンッッ!!!
っ…!!!んっ…くっ……」
?「黙りなさいと言ったはずですよ。
…あなたは知りすぎてしまった。
このまま易々と見逃す訳にはいかないのです。
それならば…処分するまで。(ニヤ」
…!!まずい!このままじゃ…
何とか…何とかして……
全力で振りほどこうとするが
力が強くて身動きがとれない。
?「今まで御苦労様でした。
さようなら。」
ギラッと刃が光り上からナイフが降り下ろされる
目をぎゅっとつぶり、もう駄目だ。
そう思ったそのとき…
━━━━━━キンッ!!!
刃と刃のぶつかる音がした。
あれ……?痛く…ない…?
そう思って目を開けると…