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【弱ペダ/新開】王子と女の子D【甘】

第12章 No.11 (インハイ2日目)


ーインハイ二日目


正直私は1日目の興奮が冷めず、
ずっと夜はドキドキしてしまった。

一瞬の新開と目が合った出来事も、
尽八と巻ちゃんの山頂争いも。

目を閉じれば全部鮮明に思い出せて、
本当にドキドキした。

だから本日2日目、
わりと寝不足だけど、
今日も元気よくレース会場まできた。




今日も灼熱の太陽が激しい箱根。
もういっそのこと肌焼けてしまえ。

尽八「お、、おはよう。」

「おはよう尽八。」

たどり着いたのは箱学のテント。

レース前みんなが控えていた。

荒北「お、チャンじゃナァイ。」

「おはよう変態さん。笑」

荒北「オイ。」

新開「ちゃん!今日も来てくれたんだね!」

「当たり前だよ!今日も頑張ってね!」

新開「ああ、もちろんさ!」





実は昨日、寝不足だったのはもう一つ理由がある。

新開のためにミサンガを作っていた。





「し、しんかい!」

新開「ん?なんだ?こんな近距離でそんな大きな声で叫ばなくても、ここにいるぞ。笑」

「き、利き足はどっち…?」

新開「右だけど…どうしたんだ?」

私は新開の右足に赤とオレンジで編んだミサンガをつけた。

勝負に勝ってほしい、
っていう時は、
「赤とオレンジ」
そして
「利き足につける」
というのを知っていたから。
…というかネットで調べた。

「お守り…。」

新開「本当かい!?俺に!?」

「う、うん…ちょっと汚いけど…。」

新開「何を言っているんだ!とっても上手だよ!嬉しい!」

新開は目をキラキラさせながら、
自分の利き足についたミサンガを眺める。

「よかった…。今日勝負するって聞いてたから、少しでも力になればな、と思って!」

新開「俺初めてだよ女の子にミサンガもらったの!!」

絶対うそ。新開ガールズに絶対もらってるはず。
けど新開は優しいから、優しい嘘をついてるきっと。

東堂「なーんだー?新開ーやたら喜んでいるが…なに!ミサンガをもらったのか!?に!?俺一度も貰ったことないのに!?」

新開「ああ、そうだ。ちゃんが作ってくれたミサンガだ!」

東堂「おーーい!俺のはどこだよーーー!」

「ないよ。」

東堂「お前の大事な幼馴染だぞ!?山神だぞ!?」

「ないよ。」
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