第7章 No.7
尽八と荒北のことはさておき、
私と新開はうさぎカフェへ移動することにした。
とても晴れてる今日の箱根は、
少し汗ばむぐらい太陽が出ている。
新開「今日は暑いなぁ」
「ね、まぁもうすぐ夏ではあるものの、ちょっと晴れ過ぎなぐらいだね。笑」
新開「本当だよな。笑 …食う?」
新開はいつもくわえているパワーバーを私に差し出した。
「大丈夫、しらすコロッケでお腹いっぱいだけど、一口欲しいかも。」
新開がいつも食べてるもの気になってたし、
味見はしてみたいと思った。
新開「お、いいぞ。 …はいよっ。」
「あ、りがと…///」
新開は一口自分で食べてから、
私に渡した。
これって間接キスじゃん、とか中学生みたいなことを考えてしまって、無駄に一人でドキドキしてしまった。
「いただきます…///」
新開「どう?うまいだろ?」
「…美味しい!チョコバナナ味!」
新開「うまいだろ!?よかった気に入ってくれて。」
ニカっと笑う新開にまたキュンとしてしまう。
今日一日私は持つのだろうか…。
そんなこんなでうさぎカフェに到着した。
新開「お、着いたな。」
外装はとてもかわいくて、まるで不思議の国のアリスの様な仕様だった。
ーチリリン
中に入ると小さいうさぎから大きいうさぎ、色も茶色、黒、白、と、様々な色や形のうさぎがいた。
「わあ…」
天国にいる気分だった。
もふもふしてるうさぎのお尻が堪らない…。
私は近づいてきた一匹を抱きかかえ、顔をうずめた。
「かわいい…。」
小声でささやいた。
新開「幸せそうだなちゃん。笑」
「ほら、新開みて!かわいくない!?」
新開「こいつは耳が垂れてるんだな!可愛いなあ。」
優しく大きな手でうさぎを撫でる新開の顔はとても優しくて、心がポカポカする気分。
店員「もしよろしければ餌あげませんか?」
店員さんににんじんを渡された新開をめがけ、周りのうさぎたちはダッシュ。
新開「ちょっと、待てって!順番だ順番!笑」
「大人気じゃん新開!笑」
私はケラケラ笑いながら新開の写真を携帯で撮った。
新開「ちゃんもあげてみる?」
「うん!」
私もにんじんを新開から受け取ると、今度は私にめがけうさぎたちはダッシュ。
あまりの勢いによろけてしまった。
「あっ」