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Shadow Moon

第1章 目覚め


医師からいろいろと説明を受けた後、和田と名乗った男と話しをした。
「本当に覚えてないのか?」
俺の名前は桧山和也だそうだ。
彼、和田幸司は高校からの遊び仲間で、俺が入院したことを聞いて見舞いに来た。
俺は轢き逃げに合い、左の腕と肋骨と右足を骨折しているらしい。
そこへ意外な人達が訪れた。
「失礼します
南都警察署の岡田と申しますが、事故の件でいくつかお伺いしたいことがありまして…」
俺と和田は顔を見合わせた。
「警察?
じゃ俺は帰るわ
お前んちにも気が付いたって教えとくよ」
「ありがとう」
俺が礼を言うと…。
「…らしくねぇなぁ
また来るよ、俺の顔覚えておけよ」
和田は笑いながら病室を出ていった。

さて警察が俺に何を聞きたいのか?、と言うより俺の方が聞きたい事だらけだ。
「桧山さん、事故のあった時の状況をお聞きしたいのですが、あそこで何をしてたんですか?」
岡田と名乗った中年刑事はベッド脇の椅子に腰掛けた。
「覚えてないんです
俺はどんな事故にあったんですか?」
「そんな訳無いだろう!?」
もう一人の若い刑事が声を荒げたが、岡田刑事に制止された。
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