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【弱ペダ/荒北】ワガママなおりこうチャン【甘】

第3章 No.3


西木side


なんでこんなことに巻き込まれてしまったんだろうか。

去年同じクラスだった東堂に昨日図書館でお願いされた。

東堂『頼む!さやかさん!荒北もさやかさんと同じ大学が志望校なんだ!』

誰だよ荒北なんて。しらねーよ。って思った。
ずっと断ってたけど、
すっごいしつこかった。東堂。

大して話したこともないのに、
相当必死だった。

ちょっとかわいそうだな、言うこと聞いてあげようかな、
どうせ私暇だし…って思ったけど、
図書館で実際に会った荒北靖友は、
絶対勉強なんて教えたくないタイプのやつだった。

つーか自販機でもたもたしてた、
目つきの悪いやつじゃん。めんどくさ。

だけどあんな女を舐めたような言い方をされてしまったら、
ムカつくからな。

って、一時的な感情でこんなことになってしまって…。

まあけどどうせ荒北は図書館にいないから、
大丈夫か。

そう思いながら、一応図書館へ向かう私。

偉いなー。

(うんうん、どうやらいなさそうだな…。)

図書館を見渡す限り、いなさそうだ。

荒北「おっせーよ、ボケナス。」

「いんのかよ…。」

荒北「あぁ!?おめェが来いつったんだろ!?」

「そうだね。もーさっさとやって、さっさと終わらせよ。」

荒北「合格しなかったらおめェの所為だからなァ?」

まぁ、そうね。

自分の言ったことにちゃんと責任持たなきゃ。
面倒くさがらずに、ちゃんとやらなきゃな。

荒北のレベルを知るために、
手始めに荒北に小テストをやらせることにした。

私は隣で本を読んでいた。

・・・が、さっきから荒北の

「わっかんネェ」
「あぁ、めんどくせー」
「はぁ?」

がうるさい。

「あのさ、テストって静かにやるものなんだけど。」

荒北「だって、わかんねーし、めんどくせーんだもん。」

「洋南受かりたいんでしょ?」

荒北「ああ、そうだよ。」

「じゃあ静かに私の言うこと聞いてやれ。」

荒北「ハッ!めんどくせーなー!」

いちいちうるさいなこいつは。

しかも口でかいし、歯茎むき出して喋るし、
目つき悪いし、素直じゃない。

この先思いやられるわ…。
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