第5章 No.5
東堂「さやか!!!」
新開「大丈夫か!!!」
東堂と新開だ、
東堂「俺らハンバーガー屋さんで荒北のことを待っていたのだが、全然来ないから、心配になったんだ。」
新開「そう思って駅の方に向かっていたら『ティファニーブルーみたいな色のチャリに乗っためがほっそい人が小田原方面まで爆走しててさ~』って、たまたま話してる人とすれ違ってさ。」
そんな、ことある?
東堂「そしたら荒北とさやかが変な奴にやられているのをみつけたから警察を俺が呼んだのだ!!!!」
キラーーーーン、じゃないよ。
たまたま通りかかったとかじゃないの。
東堂はものすごいドヤ顔でこっちを見ている。
新開「そんなことより、靖友、大丈夫か?」
東堂「警察も使えないなー。犯人捕まえたらとっとと帰ってしまうなんて、役立たずではないか。」
新開「さっきまで靖友は立っていたからなんの心配もないと思っていたんじゃないか?」
東堂「何はともあれ、これぐらいの怪我で死ぬようなやつではないからな荒北は。俺らで運ぼう。」
「みんな、ありがとう。私の所為で巻き込んじゃってごめんね…。」
荒北は新開と東堂に抱えられ、立ち上がった。
新開も、東堂も、笑顔だ。
東堂「謝る必要なんて全くないな!!」
新開「そうだな。仲間のピンチは俺らのピンチ。
助けて、助けられて、そうやって生きていくんだ。
ところで、俺らの靖友、かっこいいだろ?」
いい友達を持ったね、荒北。
「うん、すっごいかっこよかったよ。」
荒北「…るっせ…ホメんな…。」
新開「おめさんまだ噛みつける元気あるのか?」
東堂「やはりすごいな荒北は!不死身だな!ワッハッハー!」