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【弱ペダ/荒北】ワガママなおりこうチャン【甘】

第4章 No.4


今日は土曜日。
土日は図書館に集合することのない二日間だ。

あの飯からなんだかんだ少しだけ距離が近くなった気がする…
のは俺だけなのかな。
相変わらずさやかはドライだけど、なんだかんだで、
あいつに教えてもらって二週間が経とうとしている。

(部活がないって、こんな暇なんだなー)

俺はそう思いながらベッドの上で横になっていた。

ートンットンッ

東堂「入るぞ」

「いや、もう入ってンだろ。ノックの意味わかんねーのかヨ。」

東堂「すまんね。どうだ、勉強の方は。」

「おめーは親父かよ。おめーに話すことはねェなァ。」

新開「けど、デートに行ってたみたいじゃないか、靖友。」

「おめーはどっから湧いてきたんだァ!?!?!」

東堂「俺も聞いたぞ。先週ファミレスに行ってたそうだな。」

「ハァ!?別に飯食ってただけだろォ!?おめーらに何か言われる筋合いはネェ!」

新開「そう熱くなるなって。」

東堂「余計怪しいぞ。」

「ハッ!?バカちげーよ、あいつには彼氏いるし俺は関係ねーヨ!」

新開「あー聞いたんだ彼氏いるのか。」
東堂「それ完全に、お前気にしてるではないか。」
新開「間違いない。それで彼氏いるって知って少し落ち込んだんだろ?」
東堂「なるほど、だからあの日少し元気がなかったのだな。」

「話進めんなァ!!出てけよー!ジャマくせェなァ!」

うるせーうるせーうるせー

東堂と新開を追い出して、勢いよく扉を閉めた。

なんでこんな態度をとってしまったのかも、
俺にはよくわからなかった。

なんでこんなにイライラしてんだ?
別に好きな女でもねーのに。

ムカついただけだ。
あいつらだけで勝手に話盛り上げて。

うぜェんだよ。

「はぁー。うっぜ。」

俺はため息をついた。
大きなため息。

疲れた。なんだんだろうこのモヤモヤした感じ。

その時、携帯が鳴った。

画面に目を移した。
表示されている名前に驚く。
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