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【弱ペダ/荒北】ワガママなおりこうチャン【甘】

第3章 No.3


さやか「荒北?」

「…。」

そりゃいるよな。

ってなんで俺気にしてるんだ。
別にこんな色気のねェ女なんでもいいのに。

「あぁ?」

彼氏は年上でバイト先で知り合った大学生なんだとか。
最近あんまり会えてないらしいけど、俺にとっちゃどーでもいいわ。

さやか「まぁ、そんなとこかな。」

「俺とまるっきり違うおりこうチャンの人生歩んでるな。」

さやか「そうかな。私は見えない鎖につながれてるみたいで、嫌だ。自分の生きたいように生きたい。」

遠くを見つめるさやかはどこか切ない表情をしていた。

さやか「おりこうチャンでいたくないから、早く卒業して、大学生になりたい。」

「俺はずっとこのままがいいなーーーーーーーーー。」

さやか「なんで?」

俺には最高のチームメイトがいる。
そいつらとこの先一緒に戦えないって思うと、
やり残したことが多すぎて、
卒業なんてできねーよ。

なあ、福ちゃん。

もう一緒に走れねーのかな。

「お前にはわかんねーよ。」

さやか「いいな、濃い高校生活だったから、そう思えるってことだもんね。」

そうだな、確かに、
人生で一番濃い3年間だったな。

高校辞める寸前までいってた俺に、
自転車に乗ることを教えてくれた福ちゃんがいて、
東堂、新開と一緒に練習を重ね、
何度も喧嘩したけど、
最高に誇れるチームだったなぁ。

何しんみりしてんだ。

もう終わったことだ。
前向かなきゃなんねーんだよ。
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