第24章 時は止まらず動き出す

し『そうですね………。
そしたらまた2組にしましょうか。

5番と8番 2番と4番が抱きしめあって
お互いの好きな所を2つ耳元で言うっ！！』


〇〇と〇〇な所が好き。までが
台詞ですからちゃんと言ってくださいね！
としのぶはなんとも楽しそうだ。



宇 杏『『は何番だっ！……あ？』』

「私3番ーっ！あれ？ってことは。」

宇『うわ…まじかよ。派手に最悪だ。俺5。』
杏『最悪だ！！おれは8番だっ！！！！』

宇 杏『『嫌だ！！絶対に嫌だっ！！』』

し『王様の命令はぜったーいっ！！です。
さすが私ですね！！落ちがつきました。』

杏 宇『『最悪な落ちだなっ！！！』』


しのぶは中々空気を読んだ自分の指名に
何やら満足気だが、柚樹とは
腹を抱えて別の方向を見て笑っている。



柚『ふ、ふふ、しのぶちゃん。
こっちの方か面白いよ？明らかにあの2人だ。』

「本当、最高の落ちだよしのぶ。
もう、ほんと、ふふっ、最高だよ。」

し『あ、確かにこれ、男2人は余興ですね。』

宇 杏『『……余興…これが……余興なのか。』』


その視線の先には真っ赤になって
ぷるぷる震えるカナエ。

それを見て察したのか
口を開けて赤くなる義慈。

どうやら当たったのはこの2人の様だ。
これは既になかなか面白い。


し『さあ。とっとと余興終わらしてください。
早くあっちの2人が見たいんですよ。』

宇『クソっ！！後で覚えてろよっ！！
やればいいんだろやればっ！！！』

杏『むんっ！？宇髄痛いぞっ！！！』


もうとっとと終わらせてしまおうと
目の前の杏寿郎を無理矢理天元が抱き留める。

突然抱き留められたので杏寿郎は
丁度胸元辺りで手をちぢ込めている。

その身長差が絶妙に丁度良く、とても気色悪い。