第7章 掃除のはずが…
…
やってしまった。
「…すいません…で!でも、兵長は笑顔がないので見てみたいなと…」私は必死にフォローした。
すると、兵長は
( ー̀ 罒 ー́ )ニッ
っと、歯を出して笑ってきた。
「また終わり頃に来る。」
と言って出ていった。
(ヒイイ怖い…あの笑顔凶器でしょ、でもわざわざ見に来たの…)
私はビクッとしながら苦笑いで返した。
…はぁ
怖いなあ
また兵長が来ないかビクビクしながら掃除をしていく。
ようやく2部屋目が終わった。意外と短時間で終わった。
次の部屋は
(…?団長の隣かな?わかんないけど…)
私はドアを開け、部屋を見渡した。
そこには色んな本が散らばっていた。
「うわー…色んな本読んでる…難しそう。
ん…何これ?地価室の謎?なんだこれ?よくわかんないや…図書室に返せばいいんだよね…はぁ重いなあ…」
この本は図書室に返さなければならない。だが、とても重い。
(…仕方ない、分けて運ぶか…本以外はそんな汚れとかないな…)
私は図書室まで運んでいく。
「ふぅ…疲れた…」
やっと運び終え、掃除している部屋に戻って言った。
丁度兵長もこちらの様子を見に来た。
「順調か?」と、聞かれた。
「はい、1部屋目は大変でしたけど2部屋目は意外と綺麗で、こちらの部屋も本が散らばっていただけなのでスムーズに片付いてます。」と言った。
リヴァイは
「…そうか。」とだけ返した。
すると、エルヴィンらしき部屋から女性の声が聞こえてきた。
「ねぇ、エルヴィン…また抱いてよぉー大変でしょ?お願ーい」
と、
…
(え、団長って彼女いるんだ…)私はちょっと困惑した。
固まってしまった。
すると、リヴァイが
「おい、こっちへ来い」と、私の手を掴んで兵長の部屋まで私を運んでくれた。そして、「すまない、変なことを聞かせてしまって…」
とだけ言って私をベットに座らせてくれた。
何故か涙が出てきた。なんでだろう…
(あれ?なんで泣けてきたの…?団長にだって彼女はいるけど、だっていない訳…)
「泣き止むまで泣いてろ、誰も見てない…だが、この事は誰にも言わないでくれ…あれは、貴族の女だ」