第3章 美味しくいただきました
…
「チョコも作り終わった事だし、団長に渡しに行こう!」
私は今、自室に戻ってきた。
(…でもまだ心の準備ができていません…でも、勝手に団長の部屋に行っていいのかな?うーん…どうしよう…とりあえず団長がどこにいるか探してみよっ)
そう思い、自室を出た。
しばらく歩いていく。外は賑わっている。
チョコを渡したり、色んな会話が聞こえてきた。
すると、ある女性兵士の話が耳に入ってきた。
「ねぇねぇ、エルヴィン団長にチョコ渡したいんだけど、どこにいるか知らなーい?」
と話していた。
(…そうだよね、団長結構モテるからチョコ 皆から貰うか…
やっぱ私のなんて要らないかな?これ、どうしよう…いっぱい貰うからやっぱりあげない方がいいよね…でも作っちゃったし…)
と考えていると
「おお、にょほんじゃねえか!どうした?なんか持って…」
と、ジャンがきた。
「あぁ、ジャン。なんか変な時に会うよね…」
私はジャンに会った。
「なんだよ?気に食わないのか?休日くらい楽しめよぉ」
そう言って私の肩をバシバシ叩いてきた。
「(痛いんだけど)あ、ジャンってさ、エルヴィン団長がどこにいるかわかる?」
と聞いた。
すると、「エルヴィン団長?今日は見てないな…あ、でも毎日夕方頃に馬小屋に行くらしいぞ?」
と答えた。
「(おぉ、いい情報持ってんじゃん!)へぇ!そうなんだ!ありがとー、まったねー!」と言って部屋に帰ろうとした。すると、
「って、聞くことそれだけ?今日は何の日かわかんねぇの?
今日という日が!!…(|ω・))」
と、ジャンはちらちらこちらをみてきた。
(あー、そうか、馬面は傑年boyだからチョコ貰えないのか…
団長のこと教えてくれたから1個くらい上げてやってもいいけどさ…しょうがないな)
「あー、今日バレンタインね…
1個くらいならあげてやってもいいけど?」
と、私は少し冷たく言ってみた。
すると、予想以上にいい反応を見せてくれた。
「おお!まじか!にょほんはわかってるなー!」と、笑顔でこちらをみてきた。
(ジャンってめっちゃ人間臭くない?まぁそこがいいのかもね)
「じゃあ今から持ってくるからここで待っててね」
そう言って自室にチョコを取りに行き、ジャンに渡した。