• テキストサイズ

◆DQX "シフォンケーキは誰のもの?"

第1章 伝わらない|スキルマスター






「ねえ、スキルマスター。
私あなたの事好きなの。」

ダーマ神殿に着くと真っ先に向かい
そして大好きな彼に愛の言葉を伝える

でも

「○○さん、駄目ですよ。
貴女のような素敵な女性が
そんな言葉を言うと
本気にされてしまいますよ。」

本気にして欲しいのに
届いて欲しい彼に届かない

「冗談でこんな事言うほど軽くないですよ。」

ちょっときつく言うと



ほら、やっぱり彼の困った顔


違う、そんな顔をさせたいんじゃない

ただ貴方と一緒に居たくて、
貴方の恋人になりたかっただけなのに




いつ、何度言おうと彼は
私の言葉を本気にしてくれなかった



気持ちを伝えて続けていたら、
もしかしたら貴方が私の事を好きに
なってくれるかもしれないって

望みが薄いと分かっていても
藁にもすがる思いで、気持ちを伝え続けた


でもそれも、もう意味がないんだと
分かってしまった

単純な事じゃないか

私に興味が無いんだ


馬鹿だなあ…


気持ちを伝える事に一生懸命になりすぎて
そんな単純な事すらも分からなくなるなんて...

どこか頭では分かっていても
理解するのを拒否していた

今更になって漸く理解したようだ


恋が盲目というのは、本当らしい


でも可能性がないなら、もう諦めないと



「ごめんなさい、変な事を言ってしまって。
私もう帰りますね、さようなら。」


困った顔のスキルマスターを
これ以上見たくない
何より自分が泣きそうになってるのを
見られたくなくて
返事も聞かずに扉を開けて自宅へ帰った


/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp