• テキストサイズ

愛の囁きを。

第3章 Sakurai.





トボトボと帰ってく彼女の後ろ姿を、
4人は見つめていた。


ガヤガヤと騒がしい廊下も、


なんだか彼らにとっては
静まり返っているように感じられた。



「嘘、ついちゃった」


「いいんですか??
 なんだか、悲しそうでしたけど」


リーダーがいつもより後悔してる
様子が3人には不思議で罪悪感だった


「翔ちゃんも、会ってやりゃいいのに」


「ほんとだよ~!!
 楽屋に来てもらえれば、ねぇ」



翔の頼みにより、
楽屋には呼べなかった愛里


3人が楽屋へ行こうと歩き出したとき、


リーダーが走り出した。



「ど、どうしたのさリーダー!!!」



追い越された相葉が、
叫んで呼び止めると


「愛里、アメリカ行っちまうんだ!!
 会えんの今日だけって、おばさん言ってた!」



そう言って振り向かず、走り出すリーダー


ぽかーんとする3人。
アメリカ、なんて突然過ぎて把握できない3人



「...、うそ....」


「俺、なんも知らないんすけど」


「なんてことやってんの俺ら、」



会わせなかったのは、
自分達にも下心があったから。


意識が自分達に向かってくれたらなんて、



そう思った自分達は後悔した。



本当に好きな人に会いに来たんだ、彼女



























 
/ 314ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp