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愛の囁きを。

第3章 Sakurai.




ガチャ。


ここで翔が帰って来た。
つっかれたー、と言いながら。


「愛里ちゃん!
 ...って寝てるし!!」


「ほんっと、意味が分からない!」


翔がリビングへ入ると、
リーダーに抱きついて眠る愛里の姿


驚きと共に、嫉妬の気持ちが
フツフツと....。


「翔ちゃん、この子、
 ストラップ壊しちゃったって、
 ずっと泣いてたよ。許したげてね」


と相変わらずゆるく優しい笑みで
リーダーはそう言った。


他のメンバーには
怒りのオーラとやらを感じて

怖がっているというのに。



恐るべきリーダー!
(単に鈍感で気づかなかっただけ)



「....そ、っか。
 それで酔って暴れてたんだね」


ははっ、と笑うものの
少し寂しい翔。

リーダーに抱きつかれては、


彼氏としちゃたまったもんじゃない。


きっと起きたらビビって
逃げるに違いない。




「リーダー、
 愛里のこと頼むね」


と床に散らばっていたストラップを
拾い集める。





















 
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