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結界術を使う少女は鬼殺隊に所属しています。【鬼滅×結界師】

第2章 壱







────── 夜の森にて






黒「 ! そっち行ったわよ!! 」


『 分かった! 』




夜の森で私達が追っているもの。それは【妖】である。日中は姿を表さず夜になると姿を現し、人や動物を喰らい力を得る忌まわしき存在。そんな妖を滅しているのはこの私、間 である。




まずは【 方囲 】で標的を指定。



『 方囲( ほうい )! 定礎( じょうそ )! 』




【 定礎 】で位置をしていた上で...




『 結( けつ )!! 』



【 結 】により結界を生成する。



という結界生成の三段階がある。






しかし、今回の妖は素早いにも程がある。結界を生成をする瞬間に次から次へと兎のように跳んで逃げていく。



『 結! ....結!! 』



黒「 ちゃんと獲物の動き見てないと、すぐ逃げられちゃうわよ。」



『 分かってる...!! でも、あのすばしっこさにはどうすれば... 』




結界を張ろうにも直ぐにちょこまかと逃げていく妖に段々苛ついてきた。兎みたいにぴょんぴょん跳ねるんだもの。




『 ..ちょっとでも止まればその瞬間に結界張れるのに 』




黒「 ...転けさせればいいじゃない 」






ああ、その手があったか。なら、相手が跳ぶ瞬間を狙って......




『 結 』




─── ドテッ







...見事に妖の足元に小さな結界を張り相手を転ばせた。怯んでるその隙に。




『 結! 滅! 』



【 滅 】で結界内部で押し潰す。




『 天穴( てんけつ ) 』



【 天穴 】、槍の矛先部分と柄の間についた結界師が使う武器のような物。唱えることで異界を開き輪の部分から妖の残骸を吸い取り消し去ることが出来る。



妖の残骸を残すことなく吸い取れば今日のお仕事は完了。疲れたけれど、とりあえず家に帰らねば。



『 疲れた... 』



黒「 今日もお疲れ様。どうせ家に帰ったらすぐ寝るんでしょう? 」



『 うん。お昼まで寝てようかなぁ。それまで任務とか無かったらいいんだけど 』




こうして私の夜のお仕事はお終い。お昼にまた任務さえ無ければ寝てたり修行が出来るんだけど...その時間になるまで分からないや。
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