第27章 女型捕獲作戦2
「久しぶりだね!エマ〜!!」
ハンジさんが陽気に私を抱きしめてくる。
「なんだか少し離れてた間にすっかりリヴァイっぽさが増してるよ!」
冗談とはわかりながらも鋭いハンジさんにギクリとし、鼓動が若干早まった。
「しっかし、三次作戦なんか出番あるのかねぇ〜」
ハンジさんはそう言いながらも楽しそうに捕獲用の罠を急遽準備していた。
私もそれに取り掛かり、急ごしらえの捕獲装置が出来上がった。
今回の作戦では、三次作戦まで用意されているが、私は正直それでも足りないくらいだと思っていた。
護送団と同行している団長と兵長はどうしてるだろうか。無事だろうか。
もし、このストヘス区で戦闘が起こった際に矢面に立たされるのは団長だろう。
周りはクズの憲兵団に囲まれ丸腰で大丈夫なのだろうか。
団長とは話す機会が無く、そんな時間が作れるのは女型捕獲作戦の後になるだろう。
今はとにかく作戦の成功に全力を尽くすことと、生き残ることだけに集中しなければ。