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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第1章 甲斐の虎




「ねぇ?そう言えば武田信玄が死んでたとか、生きてたとか言ってたよね?どう言うこと?」


政宗の持ってきたお菓子を食べながら
軍議での武田信玄の話しを思い出した私は、二人に話を聞いた。


私の習った歴史でも武田信玄はもっと前に亡くなっていた
それが生きてる?ってどういうことだろう?
…でも信長様も本当はあの時、本能寺で死んでるはずだったんだよね…
もしかしてちょっと歴史が変わっちゃったのかな


私の問いに政宗が武田信玄の話をしてくれた。

以前、信長様が武田の領へ攻め行った時のこと、甲斐の虎と言われるだけあってその戦いに信長様が苦戦したらしい
武田信玄は勢いそのままに信長様を後一歩まで追い詰めたが、急に軍を退却させた。
噂によるとどうやら馬の上で吐血したらしい
信玄がいない武田軍が信長様に勝てるわけもなく、そのまま信長様が武田領を手中に納め、その後、武田信玄は病で死んだ


ここまで聞くと、私が知ってる歴史に近い。
だけど、この世界では武田信玄は生きていた。

「だから武田信玄が生きているなら、真っ先に信長様を狙うのは必然なんだ。」

「武田信玄…」


呟いて苦々しい顔をする家康。
その戦で家康は信玄様にかなりやられたらしく、今でもそのことが忘れられないらしい。

政宗もあの夜対峙した、武田信玄と上杉謙信を思い出したようで、苦虫を噛み潰したような顔をした
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