• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第16章 重なる想い


「謙信様はコミュニケーション能力には著しく欠けてる部分があるから。
カリスマ性があると言えばそれまでだけど…対等に付き合える人間は少ない」

確かに…
現代にいたらコミュ障って言われそう

「だからこそ、謙信様と対等に付き合える信玄様を、俺を含めて春日山の人たちも尊敬してるんだ」

「ふふ。じゃあ佐助くんも数少ない、謙信様の友達だね」

友達なんて言ったら、謙信様に斬られそうだけど…

「それなら、乃々さんもね」

「えっ?!私…友達って言ってもらえるかなぁ?」

佐助くんの言葉に、お互い顔を見合わせて笑う。


「こんな風に…みんながこんな風になれたらいいのに……」

織田軍と信玄様や謙信様も…

「…そうだね。」

佐助くんの一言が、私の気持ちに寄り添ってくれているようで嬉しかった

「おい。お前ら。何こそこそ話してんだよ」

酔った別の家臣に絡まれていた幸村が逃げてきた

「お前ら、なんか怪しいんだよなー。同郷なのか、何なのか知らないけど…妙に親しくないか?」

幸村がじとっと私たちを見比べる

…う。
幸村がこうゆう顔する時って、しつこいんだよね…

「そもそも、同郷ってどこの国だよ」

「…え?それはあの……」

「…幸村。そんなに俺が乃々さんと親しくするのが嫌なのか?」

しろどもどろになる私とは対照的に、佐助くんが妙に色めいた、瞳で幸村を見つめる

「は?」

その瞳に幸村が眉間にしわよを寄せて後ずさる

「…そうか。すまなかった。幸村がそんなにまで、俺のことを…。大丈夫、俺は幸村のことズッ友だと思ってるよ」

「はぁーーーー???佐助!!やめろ!冗談でも無表情なのに、なんかその目、気持ち悪い!!!しかも…ず、ズットモってなんだ??」

幸村が恐怖に青ざめる


佐助くん…幸村のあのしつこい疑いの眼差しから逃れるなんてさすがだわ。


/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp