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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第10章 かくれんぼ


笑いが止まらなくなり、身をよじって笑っていたら力が入らなくなって、遂に地面まで降ろされる羽目になってしまった。


「主、笑い事じゃありません」

「あはは…だ、だからかくれんぼしてるって言った!」

「こんな危険な所ではなく、他に隠れる所はいくらでもあるじゃないですか。どうしても木の上まで行くとおっしゃるなら、この長谷部と共に登って下さい!お一人では危険です」

「危険じゃないと思うんだけど…っていうかもう時間ないじゃない!……ああもぅ、わかった!わかったから、そんなに言うなら長谷部と一緒に登ります!だから私をあの枝まで連れてって下さい!!」

「主命とあらば!」


長谷部は、主失礼しますと言い、私をお姫様抱っこして木に登ろうとした。え?この状態でどうやって登るの?と疑問をもった私…

長谷部もそれに気付いたらしく、主、すみません、これでは無理ですね…
直ぐ様私を降ろし、背中に掴まり下さいと言う始末。
言われるがまま慌てて長谷部の背中におぶさった。


「長谷部!早く!早く!貞ちゃんに見つかっちゃう」

「は!この長谷部、必ずや主をあの枝まで送り届けましょう!!主しっかり掴まっててくださいよっ!」


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