• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第28章 お祝いの宴


騒ぎが落ち着いた頃には大倶利伽羅さんの回りに泥酔した刀剣達がゴロリと横になって潰れていて、次郎ちゃんでさえもムニャムニャと幸せそうに一升瓶を抱えて眠っている状態になっていた。

大倶利伽羅さん、凄い…
一人で太刀打ちして勝っちゃったよ。
けど…大倶利伽羅さんもあまり表情には出ていないけど、相当酔っぱらってる…よね?


「大倶利伽羅さんっ!ごめんね、だ、大丈夫?」

「…平気、だ、これくらい…」

「全然平気じゃなさそうっ、どうしよう!み、水!水持ってくるねっ」


立ち上がろうとした瞬間、ガシッと抱き竦められた。


「どっどうしたの!?吐きそう!?」

「…」

「大倶利伽羅さん?」

「……あんたがいい」

「!?」


え?耳を疑うような言葉が聞こえたような??暫く硬直してしまっていたら、大倶利伽羅さんは私の耳に顔を寄せてきて


「なあ…、水じゃなくて…あんたがいい…、あんたの部屋に行く…」

「~~ッ!」


耳元で吐息混じりの掠れた声で、とんでもない事を言われたっ!酔ってる!物凄く酔ってる!!最大級に酔っている!!


/ 1250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp