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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第25章 真夜中の出来事


大倶利伽羅さんはどことなく熱っぽい視線でじっと私の目を見つめた後、頬をするりと撫で、再び軽くちゅ…ちゅ…と私の唇を啄んだ。

そして「……早く寝ろ」と言って足早に執務室を去っていった。

彼が出ていったと同時に力が抜けて執務室の床にへなへな、と座り込み何も考えられずボーッとしていた。

その後暫くしてざわざわと人の話し声。「凄かったな~」「堪んねぇなぁ」とか聞きたくない会話が遠くの方で聞こえてきて。


長谷部が戻ってくる…!


さっきまで執務室で厭らしいことをしていたと思うと、とてもじゃないけど顔を合わせるなんて出来なかった。

長谷部が近侍部屋に戻ってくる前に、慌てて自室に駆け込み、念のため鍵を閉めた。

その数分後、近侍部屋に人が入ってくる気配。

そのままベッドに横になった、はいいけど…

見てはいけないものを観てしまって、鶴丸にも絡まれてとても恥ずかしい思いをしたけど。

私にとってはそれ以上に恥ずかしい事をしてしまった…

その後暫くは体が熱くて仕方がなかった。


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