• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第23章 バレンタインデー


その後ご飯を食べている最中に大倶利伽羅さんの姿を見かけて、明日少しだけど一緒に居られるんだ、と思うと心臓がキュンッと鳴った。


「おーい」

「あ?、え?」

「何ぼーっとしてんだよ?」

「ご、ごめん、考え事してただけ」

お箸を持つ手がすっかり止まっていた。兼さんが不思議そうにこちらを見ている。

「ならいいけどよぉ、いらねぇならこれ、貰うぞ?」

兼さんの箸が私のお皿の唐揚げを指している。兼さんの唐揚げはもう食べ終わっていて一つもない。

「うん、いいよ」

「おっ!サンキュー」


パクッと食べて無邪気に笑っている兼さんが可愛い。

そして、今日1日の業務が終り、お風呂も入ってクッキーを焼くために厨に着くと、既に暖房がついていて暖まっていた。
きっと光忠だろうな、気が利くわぁ…

ガトーショコラの材料の分量を計って、混ぜて…
甘くなりすぎないように、ブランデーを入れて砂糖を少なめにした。
全ての工程を終わらせて、出来上がった生地をハートの型に流し込んだ。

それから冷蔵庫に入っている棒状のクッキーをだして、包丁で次々と切っていき、オーブン皿に並べていく。

光忠自慢のオーブンを4台フル稼働して、ガトーショコラも一緒にセットした。


/ 1250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp