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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第15章 大切な家族


私の両親が、交通事故で死んだ。


手紙で知らされたときは葬儀も全て終わった後だった…最後のお別れも出来ず、只こんな紙切れ一枚で知らされた。

審神者が血縁者と会うことは禁じられている。
何故なら審神者は常に時間遡行軍に狙われているから。

過去に他の審神者の家族が狙われた事件があった。家族を亡きものにして歴史を改変し、その審神者が産まれてこないようにするためだ。
政府直属の刀剣男士達によって、その計画は阻まれたと聞いたが、その事件は審神者界に大きな衝撃をもたらした。

だから審神者の素性を知る血縁者、友人等の安全を守るためにも、接触があってはならないのだ。


それは、わかっている。
わかっているけど…
こんなのってない…せめて、一目だけでも会いたかった。


審神者になると決めたとき、両親は泣いていたけど私の意見を尊重してくれた。

いつ終わるのかもわからない、もう会えることはないかもしれない…そんなことはわかりきっていたと思う…

でも、暫く会えないことになるけど、戦争が終わったらきっとまた会えるから…そう言ってくれた。



そして、頑張りなさいって背中を押してくれた。



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