刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
ご飯を食べ終わって、予め決めてあった今日の出陣と、遠征、内番を大倶利伽羅さんから伝えてもらった。演練は私が歩けるようになるまで中止にした。
いつものように出陣部隊と遠征部隊を送り出し、程なくして第1部隊の青江が軽傷で戻ってきたので、大倶利伽羅さんに抱っこされて青江と手入れ部屋に向かった。
大倶利伽羅さんは、手入れ部屋で私を下ろすと、そのまま部屋の隅で片膝を立てて座り、その膝の上に自分の肘を置いた。
座ってるだけで絵になる…。格好いいなぁ。
ああっ、見とれてる場合じゃなかったっ!
「青江、大丈夫?手入れさせてもらうね」
「へぇ、僕に興味があるのかい?」
「うん、手入れに興味がある」
青江から刀の本体を受け取り、霊力を注ぎ込みながら、打ち粉をポンポンと叩いて綺麗に拭いていく。軽傷の場合はメンテも含めて本体も私が自ら手入れを行うようにしている。
重傷の場合は妖精さんに任せる事にしているが…
本体の手入れが終わったら、青江の体の傷を手当てしていく。体の傷は本体が治っても少しだけ塞ぐのに時間がかかるので、その間に体の傷からバイ菌等が入るのを防ぐためだ。
上半身脱いでもらうと、肩に切創があった。
「僕を脱がせて、どうするつもりなのかい?」
「手当するつもり」
「君色に染めようっていうのかい?大歓迎だよ」