• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第12章 鶴丸さんが来た!


そこで、チャキッと鯉口を切る音が響き渡った。大倶利伽羅が抜刀している。


「よせっ伽羅坊!!」

「黙れ…」

「伽、伽羅ちゃん!!さすがに、それはっ」


これは致し方ないと誰もが思う中、なんとか燭台切が大倶利伽羅をなだめてこの場は収まった。


「鶴丸のバカァ!!!!」

「すまん、きみが驚く姿がかわいくてな、つい…」

「本当に怖かったんだからぁ!!」

「すまんすまん!予想以上にきみが驚いているからつい調子に乗ってしまった!」

「鶴丸殿…戯れが過ぎますぞ…これは三条の方々に少しお灸を据えてもらわねばならないですなぁ」


一期一振の言葉を受け、鶴丸は肩を竦める。


「鶴さん、主ちゃんばっかり驚かすのやめてくれないかなぁ、これ以上泣かせることがあったら僕が許さないよ?それに今回はさすがにやり過ぎだよねぇ」


いつもは温厚な燭台切の顔が笑っていない…


「国永…次はないと思え」


大倶利伽羅の眼光が恐ろしく鋭い。


「光坊と伽羅坊がいつになく怖いぞ…」

「主、さあ早くお召し替えをなさってくだされ…目のやり場に困ります…」


顔を真っ赤にしながら言う一期一振。


/ 1248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp