第9章 相棒
「お前に合いそうな子を連れてきた。開けてごらん?」
そう言われ差し出されたキャリーケース。
開けてみると中から白いものが勢いよく出てきた。
「白いウサギ?」
「そうだ、しかも瞳が赤いんだ」
「え!?」
ウサギの前にまわり顔を覗き込むと確かに瞳が赤かった。
「綺麗な赤ねぇ.....」
「あぁ、お前の使い魔にどうだ?」
「気に入ったわ!ありがとう!ローズ」
「名前を決めてやれ、主人が名前を与えると主人とだけ会話を交わすことができる」
「名前.....」
「まぁ、ゆっくり考えな、式に間に合えばいいんだ。先に準備をしろ」
「うん、わかった」
「じゃあ、私は保護者として後ろの方に居るからな。また後で」