第4章 団長と密会のような…
そして、2日くらいで体調は良くなった。
エルヴィンはいつもの様に私を毎朝見に来てくれた。
「おはよう、だいぶ体調は良くなったかな?」
と聞かれた。
「はい!おはようございます。良くなりました。毎朝ありがとうございます」と、お礼を言った。
「あぁ、では、仕事を手伝ってもらおうかな(覚えている範囲の事でも聞こうか…)」
「はい!今日からよろしくお願いします。」
私は今日からエルヴィンの元で働くことになった。
そして、団長室へ行く。
広々とした空間があり、中は綺麗だった。
「中はたまにリヴァイが掃除をしにきてくれる。毎回その時怒られるんだがな。ははっ」
リヴァイ兵長…聞いた話では、人類最強と呼ばれているらしい。
そのリヴァイ兵長があの時の私達を助けてくれた方だったらしい。
会ったらお礼を言わなくては…
「そうなんですね。いつ頃来るんでしょう…」
「リヴァイか、彼は夕方頃かな?皆が夕食を食べる頃に来るな。」
と言った。
私はその時お礼をしようと考えた。
「では、おにょ、君はこの資料に不備がないか調べてくれ。あったものはまとめて私に渡してくれ。それからー…」と、仕事内容を言っていく。難しそうだが、以外も簡単で単純である。
でもこれを毎日徹夜で…(大変だ…尊敬します。)
単純作業であるが、だんだん疲れてきた。
手を止めてしまった。
すると、エルヴィンがこちらを見て
「すこし休憩にしようか…そこに座りたまえ。」
と言って、私に紅茶をふるまってくれた。
私はソファに座り、団長の紅茶を入れる姿を見つめたいた。
(凄い絵になる…綺麗な人だ…)
すると、こちらに気づき、
「隣に座ってもいいかな?」
といい、頷くと隣に座った。
(…近い。団長ってとても大きい…頼もしい)
「この紅茶は私が貴族達の集まる夜会で貰ったものだ。お口に合えばいいが…」と、私に言い、飲んでいく。
私も一口飲む。
とても香りがいい。
これはオレンジの風味がいい。味も酸味は少なく後味がすっきりする。
「…美味しいです。飲みやすくて、香りも好きです。」
エルヴィンは、
「そうか、それならよかった。」
と言って、引き出しから何かを取り出した。
なんだろう…
「これも貴族達から貰ったお菓子というやつだ。少し甘いかもしれないが、女性には好まれるらしい。」