第9章 勘違い
…
しばらく寝ていたか…
私は起きた。
「…ん?あれ?資料どこやったっけ…何これ?」私の手には資料はなかった。その代わり、1枚の紙が握られていた。
そこには、エルヴィンの直筆の手紙が書いてあった。
「あ、団長持っていってくれたんだ。まって、下にエルヴィン・スミス…!?」(団長の苗字まで書いてある///どうしよう…)
「…でも、さっき団長とイルゼさん楽しそうに話してたもん!だから期待しないし!」(…こんなことされたら期待しちゃうよ…ダメだと思っても…。)
「団長なんて大っ嫌い!」そう言ったら、後ろから
「おい、大声で何言ってやがる…」と、リヴァイの声が聞こえた。
「ぇえ!?兵長いつの間にそこに…」私はびっくりした。
「お前が寝ている時に来て俺も寝ていた。だが、お前の声で俺も起きた。」とバツが悪そうに言ってきた。
「…私の話聞いてませんよね?」リヴァイにそう聞くと、
「あぁ、聞いていない。エルヴィンが嫌いだということは聞いていない。」と答えた。
「…ってガッツリ聞いてるじゃないですか!」私は恥ずかしくなった。
「ぁあ?俺も聞きたくて聞いたわけじゃねえよ…。それに6人全員ここで寝ることになってるぞ?」とリヴァイが言った。
(6人全員…!?嘘でしょ?)「…まじか」
「聞いた相手が俺一人でよかったな…大っ嫌いなエルヴィンがいなくて。」とリヴァイが嫌味ったらしく言ってきた。
「…すいません。大声出してしまって。…あと、このこと誰にも言わないで下さい…」と私は小声でリヴァイに言った。
「…あぁ、言うつもりは無い。だが、お前の態度次第で言うかもしれない。」と言われた。
「…はい。」私はがっかりした。(兵長なんかに逆らいませんよ…)
「…それと、そろそろ食事の時間だ。ご飯は地下で食べるらしい…今から行くぞ?」とリヴァイは部屋を出ていった。
「あ、はい!」私も急いで部屋を出ていった。
…
そして、地下へ行く。だんだんいい香りがしてくる。
(いい匂いだなー…今日の昼ごはんはカレーかな?)私はワクワクしながら兵長の後に続いていった。
「食事する場所はここだ。明日も来るから覚えとけよ」と、リヴァイに言われて入る。
すると、もう部屋にはみんな揃っていた。
(もしかして、私を連れていくために待っててくれた?)