ノリで雄英に受験したら受かっちゃった!??【MHA】
第5章 どうも
ガタッ
ギィー
住宅街には合わない古びた洋館の重い扉が開く
「ゴホゴホッ
相変わらずの埃まみれね」
大きなフードを被りながら入ってきた少女は手で舞っている埃を払う
「そうだろう?
誰かさんが掃除してくれないから余計埃が溜まってさ
ハウスダスト大変なのよ」
薄暗い室内の中
中央の大階段に寝転がる一人の男
「掃除くらい自分でしなよ
それか業者呼べ」
「え~
金無いか無理だよ~」
「オッサンが「え~」言うな
可愛くないから」
「いや、だから俺まだオッサンの歳じゃねぇって!
お兄さんだから!
そこんとこハッキリさせよう」
「お前がオッサンだろうがお兄さんだろうがどうでもいいんだよ!
さっさと用件言えや
その為に呼んだんだろ
わざわざ手の込んだ事しやがって…」
少女はポケットから1枚の紙を男に向かって投げた
ヒラリと落ちる紙
紙には"三角帽子"の絵が描いてあるだけ
「サプライズ感があって良かっただろ?」
「需要無いことするな」
「酷!
人の善意を無視するなんて」
「悪意の間違いだろ?
第一、お前に善意なんてあるわけねぇじゃん
"悪魔"のくせに…」
「まぁまぁいいじゃん
じゃあ仕事の話をしようか…」
その日、洋館から人が出てくることはなかった