第4章 電気くんとおうちデート
ぱっと手を離して電気を解放すると、素早くローテーブルに飲み物を置いて戻ってきた。
そのまま電気はあたしを姫抱きにしてベッドに運ぶ。
やだ、王子様みたいじゃん。チャラいのに。
「ったく、展開早すぎてついてけねぇわ。」
「えー、でもしたかったんでしょ?」
あたしはしたかったよ?
と言うと、反則って微笑んで優しいキスをしてくれた。
「んっ……ふ、ぁ……」
「ん、やっべぇ、気持ちいい。」
あたしの髪の毛に指を通すように頭を撫でる電気。
大事そうに、丁寧に優しく触れてくれる。
なんだかその優しさがこそばゆい。
じんわり全身に快楽が広がる。
唇を唇で挟みあって、ちろりと唇を舐められる。そのまま割って入ってきた舌はゆっくりとその中を確かめるように歯列をなぞり、舌先を絡めとる。
「はぁっ……電気ぃ、気持ちい……。」
「ん。もっと気持ちよくなろうな。」
頭を撫でてた電気の手が、耳を弄り、そのままシャツのボタンに手をかける。
キスをしながら素早くあたしのシャツを脱がした電気は、ブラの上からおっぱいに手を当て、その感触を確かめるように揉みしだく。
さすがチャラ男。脱がすの上手だ。
「んんっ!」
「痛い?」
「全然、すっごく、気持ちいい……。」
良かった。そう微笑んで彼は頬にキスを落とす。
精一杯愛でられてる。
そう感じるような愛撫だった。
そのまま彼はあたしの身体に余すことなく口付けをして、まだ触ってもいない女の子の大事なところにぱんつの上からちう、と吸い付いた。
「……んっ!」
「……脱がすよ。」
私は顔を赤らめながら頷く。
彼は太ももにも口付けてからスカートに手をかける。優しい愛撫を思い出し、ぼーっとしてたらいつの間にかぱんつも脱がされていた。
しかもシワにならないように畳まれている。
え、電気こんなに手際いいの?ヤバ。
「はは、花子全部脱いだな。」
「……あたしだけ裸なの恥ずかしい。」
「じゃ、俺のことも脱がして。」
ん。って手をバンザイする電気。なんだかその姿が可愛くてさっきまでとのギャップが激しい。
思わずクスッと笑いながら彼の服に手をかける。手を身体に沿わすように。ゆっくりと。