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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第21章 純白華蜜烈火理論❥徳川家康




「んっ...!」

家康が私の唇を塞いできた。

「ん、んうっ...!!」


角度を変えて深くなる口づけに足ががくがくと震える。

慌てて家康の胸にすがりつくと、ようやく家康が唇を離した。


「いっ、家康...!」

明らかにさっきよりも温度をあげている顔で家康に訴える。

「なに?」

家康がさらっとした顔で言う。


「な、なんで急に...」

私はだいぶ取り乱していた。

「あんたが可愛いこと言うからでしょ?」


家康がまた余裕な顔で言う。

その顔にもきゅんと来てしまう私はもう救いようが無いと自分でも自覚した。


「足りないならもっとしてあげようか?」


「もうっ...!」


挙げ句の果てにはそんなことを言い出す家康に私の体温は上がっていくばかりだった。



そんな私を見て家康が私をひょいと持ち上げる。


「わわっ!」


「文句ないでしょ?」

家康は有無を言わさぬ雰囲気を醸し出して、一応、というふうに聞く。


「っ、は、はい...」



それが感じ取れた私は頷くしかできなかった。








それから、たっぷりと甘い甘い時間を過ごして、


御殿に帰ってくると。


光秀さんがもう既に御殿の前にいた。


そして私達を見てにやりと笑う。

「おーおー、仲いいことだな。」

そうは言ったものの、いきなり真面目な顔になる。



「おい、家康。あの事で言いたいことがある。」


「!」


家康はその言葉に反応すると私を降ろして、


「わかりました。今すぐ行きます。」

そして私に向き直ると、


「すぐ帰ってくるから、御殿で待ってて。」


「?う、うん」


私が何が起こったかも分からないまま頷く。

すると、家康はさっと光秀さんと共に、御殿から逆の方向へと歩き出した。




(...?)


この頃は、あぁ、何か話しているんだろうな、くらいにしか考えていなかった。




まさかこれが、ここまで大きな話になるなんて。夢にも思ってなかった。






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