• テキストサイズ

『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第16章 キライキライやっぱりスキ❥徳川家康




初めて重ねた唇は。







甘い甘い、恋の味がした。




俺がそっと唇を離すと、

ようやく華が口を開いた。


「っ、私、家康に嫌われてると思ってた...」

華が腕の中から俺だけに向けて話しかける



(まぁ、最初はね。)

俺はその言葉を聞きながら思う。

最初は、正直嫌いだった。


よく泣くし、おせっかいだし、うるさいし、騒がしい。
そう思っていた。



でも、



あの子は全部全部人の為を思ってやっていることで。戦はしたくないし、人を傷つけたくない。なんていう甘い考えだったけど、

その考えが、俺を救った。


華の優しい言葉が当時悩んでいた俺を救った。

それから、俺は華を意識するようになった。

でも、見れば見るほど、好きになっていく、堕ちていくのが自分でも分かった。


だから、キライ、キライと自分に思い込ませていた。



だけど、それがいつまでも続くわけがない。


いつだったか、華が城に帰ってこないときがあった。

俺は死ぬほど探し回って、結局華は花を見ていただけだったけど。

その時に、俺は本当の意味で自覚した。



俺はこの子が好きなんだと。




どうしようもないくらい、好きなんだと。


そう自覚してからは、早かった。


どんどん華の魅力に堕ちていった。

そして、いつの日か同じ気持ちを返してほしいと思うようになった。





まさか、今叶うとは、思わなかったけど。
/ 487ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp