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if...もしもあの時…

第3章 運命とは…


私は単刀直入に質問した。
「私の寿命が一年って本当なんですか!?」
「そうだね
今のところ一年だね」
「えっ?今のところ?
…どう言う事です?」
私は訳が分からなくなった。
たしか、あの執事は寿命は変えられないって言ってたはず…。
「リチャードから聞いていると思うけどね
人の寿命や運命は私の力では変えられないのね
だから、このままなら貴女の寿命は一年なのよね」
「じゃあ、どうすれば!」
私は身を乗り出していた。
「人の運命は何でもないちょっとしたきっかけで変わってしまうものなのよね
貴女は数年前に間違えたみたいね」
(…数年前?)
私には何の事か分からなかった。
「もっと具体的に教えて下さい!」
「残念だけど、それは無理ね
人の運命はそんなに単純じゃないのよね
いろいろな要因が絡み合ってるのよね」
主は首を横に振った。

私は呆然とした。
しかし、例え原因が分かったとしても過去に戻る事は出来ない。
結局は私の寿命は変わらない。

「ご主人様、誠に恐縮でございますが、あの手を使われては如何でしょうか」
傍らで見ていた執事が主に声を掛けた。
「あの手ってあの手かね?
でも、あれは禁じ手なのね」
その後、執事が何かを主に耳打ちした。
「…分かったのね
でも、今回限りなのね」
主は何か呆れた表情で執事を見ていた。
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