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【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】

第6章 鼓動アンビシャス.5


僕達は選択を迫られた。
断腸の思いで、お世話になった会社と、サポートしてくれたA&Rを選ぶことになった。
僕はひとりボロボロ泣いていた。悠太がそばに居てくれたけどすぐもらい泣きして、ふたりでびーびー泣いた。

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剛士side

夜叉丸さん、なんか変だった。でも俺たちを生かしてくれたファンと会社と澄空について行くことを決めた俺らは、明日の発表をボイコットして、ドームライブを行うことにした。
決定には全員が納得したが、気持ちがついて行かないヤツらも居るみたいだ。

「ごーし。」

愛染が肩をがしっと組んできた。

「漣、泣いてるじゃん。行ってやれよ、ナイト様。」
「はぁ?そんなんじゃねえって言ってんだろ。」

俺は舌打ちして顔を背けた。

「ふーん。」

愛染はしたり顔だ。

「漣とお前、イイコトしたんだろ?」
「な゛っ。はぁ?!」
「バレバレ。」

俺は飛び退いたが、愛染はニヤつきながら近づいてきて小声で囁いた。

「それって俺や悠太が手を出しても、もう何も言えないよね。」

俺は反射的に愛染の腕を振りほどいて、いたずらに細められたサファイアの瞳を睨んだ。

「ぜってえさせねー。」
「そーゆーこと。剛士の片想いなんだ。」

愛染はけたけた笑って去っていった。ムカつく野郎だ。
俺の片想いって、なんだよ。
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主人公side

「バイバイ、朔ちゃん。」

竜持が微笑み、倫毘沙が用意したヘリに飛行機から乗り換えた。
へリでドームへ飛んだ僕達は無事初ドームライブを成功させた。

その後から、僕の心は抜け殻になった。
夜叉丸さんが僕にくれてたものがどれだけ大きかったのか、痛感して、毎晩一人で泣いた。
僕は夜叉丸さんのために何が出来るのだろうか。
考えれば考える程に、やっぱりB-project、THRIVEしかなかった。
僕は今まで以上に仕事に打ち込んだ。

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絶頂エモーションへ続く
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