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H・I・M・E ーactressー【気象系BL】

第19章 scene4:宴会場


結局、何が何だか分からないまま、でも散々大暴れしたせいでキュルキュルになったお腹を、山の幸をふんだんに使った美味し〜いお料理で満たした僕。

いつのまにか息子くんも平常心を取り戻している。

僕は最後のデザートまで綺麗に平らげると、ちょっぴり大きくなったお腹をさすった。

すると隣にいた坂本監督が、

「俺の分も食うか?」

僕の前にメロンを置いた。

「え、いいんですかぁ? やったぁ♪」

「さっき泣かせちゃったしね? そのお詫びな?」

ふふ、悪いことが起きた後には必ず良いことが起きるって聞いたことあるけど、その通りかも♪

僕はフォークでメロンを刺すと、パクリ…と頬張った。

「んふ、美味しぃ〜♡」

あ、でもこの後もまだ撮影あるんだよね?

あんまり食べ過ぎちゃうと、お腹ポッコリになっちゃわないかな…って、もう手遅れか(笑)

「あの、この後の撮影ってどんな感じなんですか?」

お部屋での撮影とは聞いていたけど、詳しい撮影内容までは聞いてなかった。

「ん? ああ、一応インタビュー形式で進めようと思ってるんだが…」

「インタ…ビュー?」

「HIMEちゃんはただ聞かれたことに答えながら、少しずつ脱いでって貰って、最終的にHIMEちゃんのオナシーンまで撮って…って感じかな」

なるほどぉ…

「じゃあ、本番はなし…ってこと?」

「その予定だけど…、本番シタかった?」

「い、いえ、そんなんじゃなくて…」

だってさ、だってさ…
朝からずーっとオナってるシーンばっか撮ってるし、もしDVD売れなかったら僕のせいってことになるでしょ?

だから、こんなんで本当に良いのかな、って思っちゃうじゃん?

それに、サプライズ好きな坂本監督のことだから、また何かおかしなこと企んでるんじゃないかな、って…

あ、だからって信用してないわけじゃないよ?

坂本監督の撮る映像って、すっごくエロチックなんだけど綺麗で…

流石ゲイビ界の巨匠って呼ばれるだけあるなって思うもん。

って、僕なんかが言うのもおこがましいんだけどね?(笑)
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