第2章 scene1:教室
拘束を解かれ、自由になった身体が、床の上に仰向けにされる。
普通じゃ絶対に有り得ないことだけど、そこは“撮影”ってことで、床にはしっかりマットレスが敷いてあるから、背中は痛くも無ければ冷たくもない。
僕は今更隠したって仕方ないことは分かっていながら、スカートの裾を掴み、両膝を擦り合わせた。
なのに…
その手は簡単に捉えられ…
僕の膝を割るようにして、相葉さんが覆い被さって来る。
セーラーのリボンが解かれ、ファスナーが下ろされると、今日のために用意した真っ白なブラが外気に晒された。
背中のホックを外すのももどかしいのか、ブラを少しだけずらして、ツンと勃った胸の先に相葉さんが唇を寄せる。
唇で吸われ、舌先で転がされると、堪らなく甘い痺れが僕の全身を駆け巡って…
「ふふ、こんなに固くして…、気持ち良いの?」
「ん…、あぁっ…、気持ち…いぃ…です…」
「もっと気持ち良くなりたい?」
その問いかけに、僕はコクコクと頷いて答える。
だって本当に気持ちいいんだもん…
「じゃあ、どうして欲しいか、この可愛いお口で言ってご覧?」
唇と一緒に僕の胸の先を弄っていた手が伸び、僕の唇をツルンと撫でた。
そんなことしたら、グロスもリップも取れちゃうのに…
「あふっ…、あ…ん…、ここ…に…、先せ…の太いの…が欲しいの…」
「“どこ”に“なに”が欲しいの? ちゃんと言ってくれないと、先生分からないな…」
ああ、どうして?
“先生”なんだから、言わなくたって分かるでしょ?
もしかして、これもお仕置なの?
“先生”の目を盗んで、いけないことをしていたから…、だから…
僕は片手で硬くなった中心と、その後ろにある袋を持ち上げると、もう一方の手をその後ろへと伸ばした。
カメラを構えた監督さんが相葉さんの背後に回り、開いた僕の足の間からその奥を写す。
カメラにはきっと、僕のアソコ…さっきまで緑の玩具が挿っていた場所が映し出されている…んだろうね?
チラッとしか見ていないけど、絵コンテにはそう書かれていたから…