第3章 カフェラテ【阿修悠太】
「もう行かなきゃ。ゆかりちゃん、寝ててね。」
「うん……わかった。おやすみ……」
二日酔いと2回のセックスで朝からへとへとなわたしはすぐ眠りについた。
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side THRIVE
撮影の控え室で雑誌を読む健十。
ケータイを見てニヤついてる悠太にしたり顔で話しかけた。
「ニヤニヤしちゃって。きのうは楽しめた?」
悠太は健十と目線を合わせ、ぱっと顔を明るくさせた。
「うん。おかげさまで♪」
「何見てんの?ハメ撮り?」
剛士がガタッと席を立って怒鳴った。
「なっ。阿修!愛染!朝から辞めろっ。」
「剛士、焦りすぎ。純情だなぁ。」
「僕がそんなことするわけないじゃん!寝顔撮っただけ。」
再び携帯を見て笑顔になる悠太。
「はぁ、かわいいなぁ。ゆかりちゃん。」
「ゆかりちゃんかぁ。聞いたとこ、お酒にも押しにも弱そうだし、寝取っちゃおうかな。」
健十が横から覗こうとしてきたが、悠太が携帯を庇って阻止した。
「ケンケン。冗談でもダメっ!あと寝顔も見ちゃダメっ!」
「はぁ。くっだらね。お前ら、仕事に集中しろよ。」
そう言い放った剛士をジト目で見る2人。
「ごうちん、最後にヤったのいつ?」
「イライラすんなよ。溜まってんの?」
「お前らなぁあ!!」
END