第1章 壊れた一目惚れ
緑side
おかしいんはわかってんねん。
多分みんなもやろうけど。
せやけど抑えられんのも事実やねん。
離したくない。
やっと見つけたんや。
これだけ人と接する機会の多い仕事だと、
目を見ればだいたいわかってしまう。
好きでいてくれる目
利用しようとする目
俺らのこと憎んでいる目
隙を探そうとする目
もう疲れたんよ。
そんな時君は俺たちを見てなかった。
普通ライブに来たら俺らの事見るもんやろ?
ほかのメンバーも気づいてたみたいでちょっと拗ねてるやつもいた。
せやけど俺は
その目に惹かれてん。