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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第158章 ◇第百五十七話◇白い鳥達の祝福を受けて【運命の決戦編】


「さんっ、すっごく綺麗ですっ。」

アルミンが招待状を送ったらしく、ヒストリアも王都から遥々やって来てくれた。
彼女が褒めてくれた黄色のドレスは、フロリアンのブライズメイドになるためにマレーネが作ってくれたものだった。
髪のセットもメイクも、マレーネ達がしてくれた。
瞳に涙を浮かべながら、おめでとうと繰り返していた彼女達と私が思い浮かべていた友人の顔は、同じだったと思うー。

「ありがとう。」

もちろん嬉しくて、私の笑顔に嘘はないと思う。
でも、どうしても、大好きな彼との結婚を喜んでいたフロリアンの顔が蘇ってくるのだ。
悲しい彼女の最期の姿が、どうしてもー。
私ばかり、幸せになっていいのだろうか。
あの日、プロポーズされて泣いて喜んで、素直に受け入れた。
でも、少しずつ時間が経つにつれて、そんな考えがずっと頭から離れない。

「どうしたの、浮かない顔をして?」
「ううん、ただちょっと、幸せ過ぎるなぁと思っただけだよ。」
「そう。幸せならよかったわ。」

すぐに気づいたのは、母親だった。
母親が納得したかは分からない。
ただとても優しく微笑んで、私の手を握りしめてくれた。
そこへ、瞳に涙を浮かべたサシャが走ってやってきた。

「さんのお母様っ!!あなたは神ですか!?神なのですか!?!?」

口の周りにべっとりとソースをつけて、感動したように騒ぎ出す。
どうやら、母親の料理がお口にあったようだ。
あれもこれも美味しかったー、一緒に話そうと騒ぎながら、サシャが母親の手を引っ張っていく。
その向こうで、父親はミケ分隊長とお酒を酌み交わしていた。
ただ静かにお酒を呑んでいるだけなのだけれど、寡黙な2人なりに楽しんでいるようだった。
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