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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第18章 ◇第十七話◇歓迎会【調査兵団入団編】


歓迎会に参加しているのは、調査兵団からは、エルヴィン団長、ハンジさんの分隊から私がこれから関わることの多い調査兵達、私の指導係のナナバさんとゲルガーさん、2人が所属している分隊の隊長であるミケさんだった。
もちろん、私は、ハンジさんのそばに座るものだと思っていたのだが、ハンジ班のみんなとはこれから嫌というほど一緒にいることになるのだから、他の人達との交流を深めてきなさいとハンジさんに言われて、私はあちこちの席に顔を出している。
そして、私を捕まえたのは、ピクシス司令だった。
駐屯兵団からは、他にあの駐屯兵と、そして―。

「ピクシス司令、それはさすがにセクハラです。訴えられますよ。」

ピクシス司令からの少し強引なスキンシップから助けてくれたのは、銀髪のショートカットで眼鏡をかけた小柄な駐屯兵。
小柄な身体とは対照的に、見るからに芯がありそうなしっかりとした女性だ。

「ピクシス司令が失礼した。
 私はリコ・ブレツェンカ。駐屯兵団で精鋭班所属だ。
 調査兵団と駐屯兵団は関わりも多い。今回は駐屯兵団の代表として参加させてもらっている。」
「よろしくお願いします。
 ・です。」
「トロスト区での作戦では、我々調査兵団の兵士が大勢君に助けられたそうだな。
 この場を借りて、私からも礼を言わせてくれ。」
「いえ…!私は…、そんなんじゃないですから。」

あの日のことでお礼を言われるのは、これでもう何度目だろうか。
その度に、痛くなる胸がツラい。
でも、私はもう兵士になった。
今度は、自分のためじゃなく、助ける誰かのために刃を振るいたい。
そうすればきっと、私はもう胸が痛むことはないと思うから―。
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