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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第154章 ◇第百五十三話◇苦難を、幸せと呼んだから【運命の決戦編】


数日後、トロスト区に戻った私は、墓地に来ていた。
広い敷地の中にいくつも並んだ墓石。
その中のほとんどが、巨人によって奪われた人達のためのものだった。

「すまなかった。」

私がニファの墓石に触れると、リヴァイ兵長が謝った。
迎えに来た両親に私が連れて行かれてから、調査兵団に何があったのかは、リヴァイ兵長が全て教えてくれた。
今までは、私が傷つくだろうからと隠していたようなことも全てー。
それが、調査兵団に入団してからずっと一緒に切磋琢磨して、初めて会ったときからいつだって私の味方でいてくれたハンジ班のみんなの壮絶な死だとしてもー。
だって、そのおかげで、私達は彼らの勇敢な戦いの最後の瞬間までを胸に刻める。
彼らの無念を晴らそうと、強く戦えるのだ。

「リヴァイ兵長が謝ることじゃありません。」

私は、ニファの墓石を撫でながら言う。
そっと目を閉じれば、彼らとの思い出が鮮やかに蘇ってくる。
異例の新兵として調査兵団にやってきた私を班のメンバーとして受け入れてくれた彼ら。
きっと本当は心の中でそれぞれ葛藤があったはずだ。
それでも、それをおくびにも出さずに、仲間として接してくれた。
厳しい壁外任務では、私に生きて帰れる術を身につけさせてくれた。
一緒に協力して巨人を討伐して、何度だって助けてもらった。
調査兵達に受け入れてもらえずにひとりぼっちだったとき、ルルを失ったとき、リヴァイ兵長が兵団を去ってしまうかもしれなかったとき、ツラいことがあったとき、無条件で味方でいてくれた。
本当はー。
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