• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第18章 ◇第十七話◇歓迎会【調査兵団入団編】


「ハンジ分隊長も言っていたが、
 トロスト区でのはそんなにすごかったのか?」

グンタが訊ねると、駐屯兵の彼は、自分の正当性を訴えるかのように、私のトロスト区での巨人討伐の姿を大げさに褒めだした。
それを、うんうんと頷きながら聞いているリヴァイ班のみんなが、大げさだということに気づいていなさそうだから、もうそろそろやめてほしいところだ。

「ーで、おれは言ったんです。
 仲間のことを大切に思うのはいいことだが、自分の命も大切にしろって。
 でも、まぁ、その後も、は駐屯兵の命を救いまくったんですけどね。」

駐屯兵の彼がそう言って話を締めくくると、リヴァイ班のみんなは思うところがあったのか、顔を見合わせた。
どうかしたのだろうか―。
訊ねるよりも先に、ペトラが口を開いた。

「初めからはそうなのね。
 私達との実践演習でも、人のことばっかり見てて、
 この前なんて、オルオを助けようとするから、私達の心臓が止まりそうだったんだから。」

ペトラのその言葉に、エルドとグンタが、そうだそうだ、と頷く。
心臓が止まりそうになっていたなんてことは知らなかったが、その日のことは私も覚えている。
リヴァイ班のみんなと実践演習をしたことはこれまでに3回ある。
リヴァイ班のみんなは精鋭だけあって、毎回私はついていくのに必死だ。
だから、私が彼らを助けるなんておこがましく、むしろ、私の方が彼らに助けられている。
でも、一度だけ、オルオが巨人を討伐した直後に、遠くにいたはずの巨人が猛スピードで走ってきたことがあった。
その巨人は、あっという間にオルオのもとへ辿り着き、今まさにその身体を掴もうとしていたから、慌てて飛んで行った私がすんでのところでその腕を切り落とした。
腕を切り落とされた巨人は、すぐにやってきたペトラとエルドが討伐してくれたおかげで、私が襲われることはなかった。
/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp