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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第152章 ◇第百五十一話◇未来を憂う月【女型の巨人編】


今夜は、調査兵団の兵士達は、ストヘス区にある憲兵団所有の宿泊施設に滞在することになった。
そして明日、会議のある幹部と数名の調査兵を残して、トロスト区へ帰る予定になっている。
両親の住んでいた家があるあたりは、戦場になった場所から離れていたため、ほとんど被害はなく、その日のうちに王都から戻ってきていた。
そして、夜、私とリヴァイ兵長は両親の家にいた。
わからずやの両親なんてもう知らないー、と梃子でも動かないつもりだったのに、ボロボロのウェディングドレスから兵団服に着替え終わって仲間と久々の再会を喜んでいるところを、リヴァイ兵長に首根っこをつかまれて強引に連れて来させられたのだ。
私とリヴァイ兵長がやって来て、両親は心底驚いてはいたが、家の中には招き入れてくれた。
親不孝娘と勘当されると思っていたから、とても意外だった。

「改めて、お願いする。俺が命を懸けてを守ると誓う。
 だから、トロスト区へ連れて帰ることを許してほしい。」

リヴィングに案内されてすぐ、リヴァイ兵長は、あの日のように頭を下げた。
私は、ダメだーと言われても無視するつもりで、リヴァイ兵長の手をギュっと握って、両親を睨みつける。
もうこれ以上、私の大切な人に暴言を吐いたら許さないー。

「命など懸けなくていい。」

ソファに腰かけたまま父親が言った。母親も目を伏せていて、全く私達を見ようとはしない。
ほら、やっぱり、彼らは全く分かっていない。
私がどれほどリヴァイ兵長を愛しているのか。
リヴァイ兵長がどれほど私をいつも力強く守ってくれているのか。
私は、リヴァイ兵長の手を引っ張った。

「もういいよ、帰ろう。リヴァイ兵長。」
「ダメだ。お前の大事な両親だろう。ちゃんと分かってもらえるまで
 俺はお前を兵舎に連れて帰る気はねぇ。」
「え!?」

頭を下げたままで、リヴァイ兵長はとんでもないことを言い出した。
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